公務員試験(高卒)で採用が決まらなかった場合の4つの戦略

高卒者向けの公務員試験は、採用人数が減ってきており、競争倍率が上がっています。例えば、同じ税務署への採用でも、高卒者向けの試験よりも、大卒者向けの「国税専門官」のほうが入りやすいと言われているくらいです。
このため、高卒者向けの公務員試験を受験しても、希望する官庁へ採用が決まらないケースも多く見受けられます。

そこで、この記事では公務員試験で採用が決まらなかった場合、その後、どのような戦略が考えられるかをまとめています。

高校卒業後、公務員を目指す4つのルート

公務員へ採用が決まらないまま、高校を卒業する場合、卒業後に公務員を目指す戦略は次の4つのルートが考えられます。

公務員を目指す4つのルート
  1. 専門学校に入学し、再受験する
  2. 就職+通信講座で勉強し、再受験する
  3. 海上保安学校(特別)を受ける
  4. 大学進学し、大卒程度試験を受ける

公務員専門学校に入学し、再受験する

最もオーソドックスな方法は、公務員専門学校(予備校)に入学する方法です。
公務員専門学校で有名なのは「大原法律専門学校」です。私は何人も大原の卒業生とお会いしました。

公務員専門学校は1~2年の学習期間があり、その間に公務員試験の対策や、ビジネスマナーを習得します。2年コースを選んだ場合でも毎年受験のチャンスがあり、1年目に公務員試験に合格すれば、すぐに就職することも可能です。

メリット・とことん勉強できる環境にある。確実な合格を狙える。
・専門学校でできた友人と、就職後も情報交換できる(他官庁とのパイプができる)。
・ビジネスマナーも習得できるため、一般企業の併願も可能。
デメリット・学費が高め。
・社会経験がほとんどないまま公務員になる(バイト程度)。

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就職+通信講座で勉強し、再受験する

高校を卒業したら、すぐに就職しなければならない場合はこのルートを選ぶことになります。
バイトや派遣社員などで収入を確保しておき、通信講座などで公務員試験の対策を取ることとなります。
高卒程度試験は、試験科目が少ないため、通信講座でも十分対策を取ることができます。

メリット・①収入を確保できること②通信講座は費用を抑えたものが多いことから、経済的な負担を抑えられる。
・社会経験が得られる(公務員の常識は、社会の常識とかけ離れていることがあるため、社会経験をしていると仕事がうまくいきやすい。)
デメリット・仕事に圧迫されて、自分の時間を確保することが難しい( 本格的な就職ではなく、派遣やバイト程度にとどめ、残業等を極力削る必要あり。)。

海上保安学校(特別)を受ける

公安系の公務員を志望している場合、10月採用の海上保安学校(特別)の試験を受験するのも一手です。公安職は行政職より2割ほど給与が高いのが魅力です。

10月採用試験は、通常の試験より倍率が高いことが多いため、試験を受けても必ず採用されるとは限りません。この試験を受ける場合でも、次の4月採用の公務員試験を目指すのと同様に通信講座などで対策を取ることがおすすめです。

試験概要

申込期間:2020.3.27(金)~4.3(金)
1次試験: 2020.5.10(日) 基礎能力試験、作文試験
2次試験:2020.6.3(水)~6.17(水)面接、身体検査、身体測定、体力測定

メリット・合格すれば1年見送ることなく、10月から公務員として働ける。
・採用直後の12月支給のボーナスも受け取れる。
・公安職俸給表が適用されるため、行政職よりも給与が高い。
デメリット・10月採用の選択肢は海上保安官のみ。
・海上保安官は海上勤務・休日出勤・全国転勤あり(条件が受け入れられないかも…)。
・受験しても必ず採用されるとは限らないため、次の4月採用の公務員試験の勉強を始める必要がある。

10月採用の海上保安官に合格できる可能性も期待できるため、全日制の専門学校よりも、通信講座で勉強することがおすすめです。10月採用だと12月にボーナスがもらえるので、通信講座の学費は簡単にペイできます。

大学進学し、大卒程度試験を受ける

公務員になるために、あえて倍率の高い高卒程度の試験ではなく、大卒程度の試験を目指すのも一手です。

3月時点で大学進学を目指すのは難しいです。放送大学など、入学試験のない大学を目指すと良いでしょう。大学卒業資格を取得後、大卒者向けの試験を受けると良いでしょう。
なお、大学在学中でも、高卒程度試験を受験することも可能です。

メリット・倍率の低い大卒者向けの試験を受けることで、合格の確立を上げることができる。
・在学中でも高卒者向けの試験を受けることができる。
デメリット・大学の費用がかかる
・時間がかかる(普通に大学に入っておけばよかったのに)

高校在学中のかたは夜間大学の受験がおすすめ

現在高校生の方は、高校3年生の時点で、公務員試験(高卒程度)と大学受験の両方をすることがおすすめです。

夜間大学なら、仕事と大学を両立することができます!
さらに、採用担当者に夜間大学に合格していることを伝えておけば、大学の場所に応じて勤務地を配慮してもらえるケースも多いようです。

公務員と夜間大学の両立

夜間大学と公務員の両方に合格した場合、最初の一年は夜間大学を「休学」して公務員の採用直後の研修(海上保安学校、気象大学校、警察学校など)を受講します。

2年目は大学の近くの勤務地に配慮してもらい、昼は仕事、夜は大学の2重生活を行います。
職種にもよりますが、極力定時に帰れるよう配慮してもらえるのもメリットです。

仕事上の付き合いだけでなく、大学の仲間もでき、有意義な時間を過ごすことができます。
さらに、 大学卒業後は、給料の水準が少し上がります! 大変ですが、挑戦する価値があります。

まとめ

1.専門学校に入学するなら専門学校

2.就職し、次の試験を目指すなら通信講座
3.海上保安学校(特別)を受験し、かつ、翌年の試験を目指すなら通信講座

4.大学進学し、大卒者向けの試験を受けるなら(→放送大学
 現在高校生のかたは夜間大学がおすすめ!

ご自身の状況に合わせて次の戦略を決定しましょう!

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