
航空保安大学校(高卒)の2019年度試験の合格発表の分析ページです。
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目次
航空保安大学校について
航空保安大学校は、高卒者を対象に「航空情報科」と「航空電子科」の学生を募集しています。
試験を突破すると、2年間研修し、航空管制運航情報官又は航空管制技術官として全国の空港等に配属されます。
高卒からでも空港で働くことができることが何よりの魅力です!
しかも、航空保安大学校は関西国際空港(大阪府泉佐野市)に隣接されており、毎日飛行機が眺められる、良い感じの学校です。
航空情報科とは
航空保安大学校・航空情報科は、「航空管制運航情報官」になるための課程です。
航空管制運航情報官は、航空機が安全運航の判断をするための情報(気象・周辺の航空交通状況等)を航空管制官に伝達する業務や、 滑走路の異物除去、パイロットから提出される飛行計画の審査、飛行機の停車場所の調整などを行っています。
経験を積むと、航空管制通信官として国際対空通信局(成田空港)に配属されることがあります。
航空電子科とは
航空保安大学校・航空電子科は、「航空管制技術官」になるための課程です。
航空管制技術官は、飛行機の安全飛行のため、航空保安無線施設や無線通信施設、レーダー施設の企画・維持管理を行っています。
航空保安大学校学生は、管区ごとの試験ではなく、全国から学生を募集しており、採用されると全国規模の転勤があります。
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航空保安大学校学生の採用人数の推移
航空保安大学校学生の採用人数は、2019年試験は約55人と発表されています。
航空保安大学校学生の採用予定者数はここ数年、毎年55人前後で、ほとんど減少していません。
人事院の報道発表による、学科別の採用予定人数は次表のとおりです。毎年、航空電子科が、少し多めに採用されています
〇採用予定人数(単位:人)
試験区分 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
---|---|---|---|
航空情報科 | 22 | 24 | 25 |
航空電子科 | 36 | 30 | 30 |
計 | 52 | 54 | 55 |
※2019年度試験は採用予定人数が発表されていないため、募集人数を掲載しています。
航空保安大学校学生の最終合格者倍率の推移
航空保安大学校学生の申込者に対する最終合格者の倍率は3.8倍でした。
学科別の各年の倍率は次のとおりです。
採用予定数が多いためか、試験科目に物理があるため敬遠されるのか、毎年、航空電子科のほうが倍率は低い傾向にあります(航空電子科は、グラフでは薄ピンクで表示しています。)。
2019年度の航空電子科は倍率2.7倍と特に低く、なんと、約3人に1人は合格している計算となりました!
空港での仕事って、カッコいいし、人気なイメージがありますが、航空保安大学校学生は、倍率だけ見ると意外とイケそうだな・・・なんて思えてしまいますね。

〇学科別試験倍率(単位:倍)
試験区分 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
---|---|---|---|---|
航空情報科 | 9.1 | 9.9 | 10.8 | 5.1 |
航空電子科 | 3.6 | 4.6 | 3.5 | 2.7 |
計 | 5.6 | 6.5 | 6.3 | 3.8 |
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航空保安大学校学生の申込者数の推移
2019年度の航空保安大学校学生の申込者は航空情報科、航空電子科を合わせて503人でした。
これは、前年度の申込者数(663人)から25%減少した数値です。
採用人数に変化がないにもかかわらず、申込者が減少したことが、合格者の倍率が下がる原因となりました。
航空電子科のほうが、採用人数が多いのですが、申込者は少ないです。

航空保安大学校の辞退者と最終合格者
航空保安大学校は、最終合格者に残っているにもかかわらず、採用を拒否(辞退)している人がいます。
採用を担当する国土交通省では、申込者の中に、大学受験の練習として受験する人が少なからず混ざっていると分析しています。
このため、採用予定者よりも最終合格者が多めに確保されています。
航空保安大学校の採用辞退者の人数が具体的に発表されているのは2016年度試験と、2017年度試験の2回のみです。
2016年は最終合格者111人のうち、36人が辞退しています。割合では32.4%の人が辞退していることになります。
また、2017年は辞退者の割合がさらに増え、46.1%の人が採用を辞退しています。
国土交通省の読み通り、お試し受験をする人が年々増加していることが予想されます。
〇最終合格者と辞退者(単位:人)
試験年度 | 最終合格者 | 辞退者 | 辞退割合 | 辞退以外 | 採用予定数 |
---|---|---|---|---|---|
2017年度 | 102 | 47 | 46.1% | 55 | 52 |
2016年度 | 111 | 36 | 32.4% | 75 | 61 |
辞退者が出るごとに合格が繰り上がるため、2019年度試験で、まだ内定通知が来ていない人も、あきらめないでくださいね!!
航空保安大学校は穴場なのか?
航空保安大学校を志望する方にとって、この試験が受かりやすいのか気になるところです。
結論は、「難しい」です。
航空保安大学校学生の試験は、範囲が広く、合格者のレベルも高いです。少なくとも、大学受験と同程度の準備は必要です。
航空保安大学校の倍率が低いからと言って、軽く考えることができません。
それでも、空港で働きたい、高卒から働きたいという意思のある方は、勉強する価値があります。
- 基礎能力試験(40点満点):平均22.318点
- 学科試験(26点満点)
航空情報科:平均14.915点
航空電子科:平均16.965点
得点配分は、基礎能力試験:学科試験:面接試験=1:2:1です。
学科試験は、評価の半分を占めるため、数学や英語又は物理の試験対策をしておかなければなりません。
個人的には、倍率的に旬なので、親戚に適齢期の人がいるなら、おすすめしたいくらいの穴場試験です。
航空運行情報官になるには、有資格者募集もあります。無線の資格がある方はぜひチェックしてください!
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