刑務官の倍率|2019年試験は穴場だったか?受験者の誤算!?

刑務官が国家公務員の穴場と言われる理由

刑務官が、国家公務員試験の中で、穴場だと言われていました。その理由は次の3つです。

刑務官試験が穴場といわれる理由
  1. 採用倍率が他の試験に比べて低いことが多い
  2. 受験資格が年齢制限しかないため、大卒者でも高卒者向け試験を受験できる。(他の大卒者向けの試験より、試験自体の難易度が低い)
  3. 申込者数が減少し、倍率が下がっている。

2019年の刑務官採用試験について、人事院の合格発表データをもとに検証した結果、本年は、受験者数が倍増し、倍率も急上昇していました。

この記事では、刑務官採用試験について、①2019年の試験の結果と反省、および、②2020年の受験予定者のための比較・考察をしていきます。

刑務官試験の採用人数の推移

刑務官の採用人数(採用予定者数)は、2019年試験は約800人と発表されています。
2016年試験の850人と比較すると、少し減っていますが、全国規模で50人減ですから、大きな減少ではありませんでした。

刑務官の採用人数の推移をグラフで示すと、次のようになります。
刑務官A=男性=青系、刑務官B=女性=赤系の色で表現しています。

刑務官採用予定者の推移

採用人数の推移(単位:人)

2016201720182019
刑務官A365405409300
刑務官A(武道)100115106140
刑務官A(社会人)60705395
刑務官B225195169215
刑務官B(武道)55351541
刑務官B(社会人)453597

※採用予定者数が「若干名」と発表されている場合は「1」と読み替えて集計しています。

内訳をみると、男性の武道と、社会人枠の採用予定者数は少し増えています。
男性に比べると、女性は勤務地が少ないため、狭き門となる傾向にあります。

刑務官の採用管区

刑務官は、全国9つの管区に別れて採用試験を実施しています。

刑務官の管区
  • 北海道
  • 東北
  • 関東甲信越静
  • 東海北陸
  • 近畿
  • 中国
  • 四国
  • 九州
  • 沖縄

地域ごとの採用人数

刑務官の試験の2019年度の、地域ごとの採用人数(採用予定者数)は、東京都も所管する「関東甲信越静」ブロックが最多で約290人です。
2019年試験に合格した場合、同期の3割以上がこのブロックでの採用者となるわけです。

採用予定者が最も少ないのは沖縄です。沖縄は、毎年ほとんど募集をしていません。
2019年は男性枠と、男性・武道枠のみ採用枠がありますが、それ以外は募集をしていませんでした。

刑務官A(男性)の採用予定者数

(単位:人)

AA武道A社会人
北海道2010636
東北2010838
関東甲信越静1204540205
東海北陸3520863
近畿2515949
中国2515949
四国155若干49
九州40201575
沖縄若干若干--
30014095535

刑務官B(女性)の採用予定者数

(単位:人)

BB武道B社会人
北海道25若干-25
東北15若干-15
関東甲信越静5520782
東海北陸259-34
近畿455若干50
中国25若干-25
四国5若干-5
九州207若干27
沖縄----
215417263

刑務官試験の倍率の推移

刑務官採用試験の2019年度全体の倍率は9.7倍でした。

2018年までは、申込者数が右肩下がりで、穴場試験と言われていましたが、その反動か(?)2019年は申込者数が急増し、刑務官Aでは倍率が10倍を超えてしまいました。

刑務官倍率の推移

(単位:倍)

2016201720182019
刑務官A6.76.45.113.1
刑務官A(武道)3.82.83.23.3
刑務官A(社会人)9.76.75.65.2
刑務官B3.84.35.47.8
刑務官B(武道)2.72.02.62.5
刑務官B(社会人)4.14.16.56.5
5.85.45.09.7

受験者の誤算!刑務官試験の人気が急上昇!

申込者数の推移より、2019年は、前年に比べて2倍以上の申し込みがありました。
特に、刑務官A、Bに人気が集中しており、武道や、社会人枠には大幅な増加は見られませんでした。

2016201720182019
刑務官A3,4453,5013,1347,805
刑務官A(武道)470370353486
刑務官A(社会人)486419340373
刑務官B7988441,0292,720
刑務官B(武道)65726589
刑務官B(社会人)81575252

他の国家試験の倍率は?

報道発表によると、常に人気の高い皇宮護衛官を除く全ての試験で4~6倍程度の倍率となっています。

刑務官の9.7倍と比較すると、高卒者向けの試験では、航空保安大学校や、税務職員ほうが倍率が低く、魅力的です。

申込者最終合格者倍率
一般職15,3383,0375.1
税務職員6,6441,4554.6
航空保安大学校5031323.8
皇宮護衛官3541720.8

結論:刑務官試験は穴場なのか?

これから3月末までに採用者が決定しますが、採用予定者に対し、実際に何名採用されるのか気になるところですね。
公務員は予算の関係上、申込者が増えたからと言って採用者を増やせないのが現状です。

今回のように、申込段階で人気が集中する年度もあるため、「倍率が低い」「申込者数が右肩下がり」という情報は誤りです。

また、申込者数が増えたからと言って他の国家公務員よりも、倍率が高いというわけではありませんので、やはり、採用人数の多さは魅力です。

さらに、大卒者で、高卒者と同じ難易度の試験が受けられるのは、数ある国家公務員の中でも刑務官だけですので、難易度の低い試験が受けられるという意味では、穴場といえます。

高卒者に限ると、夜勤・土日勤務のある刑務官と、夜勤なし・土日休みの一般職や税務職が同じ倍率のため、どうしてもほかの公務員のほうが魅力的に見えてしまいます・・・。
年齢制限の幅が広く、採用枠も比較的大きな刑務官も、出願の選択肢の一つとみるのはアリですね。

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